1.行政学、政治学、社会学、国際関係の勉強の心構え
法律科目や経済科目と比較して行政学、政治学、社会学、国際関係は勉強が手薄になりがちな科目ですが、国家一般職では選択科目ですが各5問ずつ出題されます。
また、地方上級(全国型)では、社会学以外の行政学、政治学、国際関係でそれぞれ2問出題されます。
地方上級(全国型)を受ける方であれば必須の科目なので勉強は必須です。
国家一般職では選択科目ですが、試験当日に例えば民法で点が取れなそうな時は、行政学・政治学・国際関係も問題を眺めてみて民法より点が取れそうであれば、民法を選ばず行政学、政治学、国際関係をどれかを選択するという戦略が取れますので、いざというときの為の保険となってくれます。
なお、私も国家一般職試験当日に民法各論が難しかったため、憲法、行政法、民法総則、ミクロ経済学、マクロ経済学、政治学、行政学、社会学を選択して一次試験を突破しました。
2.行政学、政治学、社会学、国際関係の勉強に必要な参考書
行政学、政治学、社会学、国際関係の勉強の仕方は、専門書読む→過去問解くのツーステップですのでこれらのステップに必要な参考書をやるだけです。
(1)寺本康之の行政学、寺本康之の政治学、寺本康之の社会学
このシリーズでインプットは十分です。
後は過去問を解いて実戦的な知識を習得していけばOKです。
(2)過去問解きまくり!(LEC)シリーズ
過去問演習は、もはや説明不要の過去問解きまくり!シリーズをやるだけです。
3.行政学、政治学、社会学、国際関係の実際の勉強方法
(1)寺本康之シリーズを一週間以内に読む
全くの初学者ですと、最初はあまり内容が頭に入ってこないと思いますがそこは我慢しつつ、通読しましょう。
この3教科の勉強はざっくり言うと学者名と学説をセットで覚えていく作業となります。
覚えるだけなので楽と言えば楽なのですが、最初にテキストを読んだ段階では学者と学説のオンパレードで「ポカーン😩」となるかも知れませんが気にせず読み進めましょう。
寺本康之シリーズでは学者の唱える学説を分かりやすく解説されているので、繰り返し読み混むことで記憶が定着してきます。
参考書の読み込み&過去問演習を行えば最終的には問題文の学者名を見ただけで学説と学説の要点が頭に浮かぶようになります。
↓こんな感じで学者名と学説と学説の要点を覚えていく作業となります。最初は覚えづらいですがそのうち定着してきますので安心してください。
行政学:A .グールドナー「懲罰的官僚制と代表的官僚制」懲罰的官僚制とは…
政治学:J .ロールズ「正義論」…
社会学:D .リースマン「孤独な群衆」…
学者名と学説のオンパレードでなかなか頭に入ってこないと思いますが、サクッと通読したら過去問演習に進みましょう。
問題演習を繰り返すうちに知識が定着してきて、学者名を聞いただけで条件反射で学説と学説の要点がスッと思い出せるようになります。
(2)過去問解きまくり!(LEC)シリーズ をひたすら解く
使い方は他の専門科目と同じで、1週目は必修問題だけ解きます。
2週目以降は1週目で間違えた問題と練習問題を解きます。
間違えた問題を繰り返し解いていき、間違えなくなったら終了です。
4.行政学、政治学、社会学、国際関係の到達すべきレベル
学者名・学説・学説の要点が瞬時に頭に浮かぶようになっていればOKです。
行政学、政治学、社会学は学者名・学説・学説の要点を知っているか勝負なので、秒速で問題を解けるようになります。
5.ここまで読んで不安に感じた方へ
ここまで読んでくださりありがとうございます。
ここまで読んで「やっぱり独学は不安だなー」と思った方は、素直に予備校を利用しましょう。笑
少しでも独学な不安な場合はお金を払えば全てお任せの予備校利用をおすすめします。
どうか「ええー!!結局予備校かいッ!!」とツッコまないでください。
公務員になれば初年度でも夏のボーナス40万円弱、冬のボーナス40万円弱の計80万円ぐらいはもらえますので、親にどうしても公務員になりたいので、公務員になってボーナスでお金を返すから予備校代出してくれと言えば、大抵の親は貸してくれると思います。
また社会人の方であれば自分でなんとか支払うことができる金額だと思います。
予備校代はコースによっても金額が異なりますが、数十万円と消して安くない金額ですが、将来への自分への投資として考えると、株式投資や不動産投資よりもよっぽど成功確率が高く得られるリターンがプライスレスなぐらい大きい有益な投資だと思います。
公務員になった時のメリットは、別記事をご覧ください。
公務員になれば安定して給料が入ってきますし、退職金は平均して約2200万円程度もらえますので、将来のことを考えれば、予備校代というのは自分への投資としては悪くはない投資だと思います。
今の公務員予備校には大手ですとほぼもれなくオンライン講座があるので家にいながら好きな時間に好きなだけ講義を受けることができます。
また、自分で参考書や過去問集を吟味して買う必要がなく「予備校が用意した教材をやるだけ」で済みますので予備校を利用しましょう。
LECの公務員講座
筆者の意見:自分で計画を立てて参考書を買って勉強するのはめんどくさいし、予備校に全てお任せしたい方向け
○スペシャルコース(地方上級・国家一般職) 通信あり
教養科目、専門科目、論文、通信及び通学関係なくリアル面接シミュレーションにも対応
価格¥339,000円(税込)
※最新の情報は予備校のHPや資料請求をして確認してください
筆者の意見:経済学部や法学部出身者等で度専門科目は独学できるけど、教養科目は範囲が広いし数的推理や判断推理は本を読んで自分でやっていくのがちょっとだるいなーという方向け。教養科目だけ予備校にお世話になる方向け。
およそMacBook1台ぐらいの金額です。もしくはハイエンドスマホ2個分です。
なぜその例え??笑
○市役所教養コース(地方上級・国家一般職) 通信あり
教養科目、論文、通信及び通学関係なくリアル面接シミュレーションにも対応
価格¥215,000円(税込)
※最新の情報は予備校のHPや資料請求をして確認してください
筆者の意見:高校時代はある程度真面目に勉強していたので、教養科目は自分でなんとかなるけど、専門科目が自分で勉強していくことが不安という方向け。
特に経済学も法学も全くやったことがない経済学部や法学部以外の学部出身者向け。
○専門科目コース(地方上級・国家一般職) 通信あり
専門科目、論文、通信及び通学関係なくリアル面接シミュレーションにも対応
価格¥322,000円(税込)
※最新の情報は予備校のHPや資料請求をして確認してください
予備校に通うのは無理なので、通信講座を検討して見たけど通信講座ってなんか効果あるか不安だなーと思う方へ
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