【公務員試験専門科目】行政法勉強の心構え
行政法は公務員試験の中で憲法と並んで簡単な科目で、しかも安定してほぼ満点が取れるようになる科目です。
逆に言うと憲法と同じく行政法で点が取れないと公務員試験では致命的です。
というか行政法は簡単なので、勉強しても点が取れないと言うことはありえないです。
特に旧帝大生は教養科目で高得点を取ってくるので、旧帝大以外の方は教養科目の点を補うために行政法で高得点を狙う必要があります。
憲法と同様に数的推理や判断推理に時間をかけるよりは、さっさと行政法を勉強して自分の武器となるように仕上げておきましょう。
行政法も憲法と同様に一度点が取れるようになってしまえば、その後はあまり勉強しなくても知識を維持できます。
【公務員試験専門科目】行政法の勉強に必要な参考書
行政法の勉強の仕方は、憲法と同様に専門書読む→過去問解くのツーステップですのでこのステップごとに必要な参考書を紹介します。
(1)行政法(藤田宇靖)有斐閣
法学部界隈(私は経済学部ですが 笑)では有名な、いわゆるフジタ行政法です。
行政法も専門書を読んでください。
「ええー、行政法も専門書とか分厚い本読みたくないー」という方は公務員試験用の行政法の参考書を適当に読めばいいと思いますが、私は専門書を読みました。
この本は大きさ的にはコンパクトな本です。
憲法の基本書と同様に物語を読んでいるようにスラスラと読めてしまうので、初学者でも安心して読めます。
名著と言われる本なので、Amazonでも高評価です。
この本を通読した後は、過去問を解きまくれば行政法は完璧です。
(2)過去問解きまくり!12行政法(LEC東京リーガルマインド)
憲法の記事でも同じことを書いていますが、過去問解きまくり!は昔はクイックマスターという名前で出版されていました。
スー過去との決定的違いは、練習問題のすぐ次のページに解答があることです。
これは非常に勉強がしやすいです。
例えばスー過去で、練習問題が多い分野だと練習問題のページで数ページになり、解説を読む際には数ページめくらないといけないので時間をロスしてしまいます。
このロスがちりも積もれば山となってしまいます。
よほど、スー過去にこだわる必要がなければ素直に、過去問解きまくり!を使用しましょう。
過去問解きまくり!は問題の次のページに解答が載っているのでスピーディーに解説を読むことができます。
憲法と使い方は同じです。
というこのシリーズ全て以下の方法で何周もやっていくのが効果的です。
1周目は必修問題のみやります。
いきなり初めから全てをやっていこうとすると挫折しかねないので、まずは解けないと話にならないレベルの必修問題のみをやっていきます。
間違えた問題にバツ印を付けておきます。
1周目はまだ判例の知識がそれほどないので間違えまくりだと思いますが、それで良いです。
しっかり解説を読み込んで、後述する公務員試験六法で判例を検索して、判例を読み込みましょう。
2周目は間違えた必修問題と実践問題をやります。
2周目ぐらいから、1周目で得た判例の知識が少しずつ役に立ってくるのではないでしょうか。
正答できる問題の割合が少し増えていると思います。
ここでも間違えた問題にバツ印を付けておきます。
同じ問題を2回間違えても焦らず平常心を保ちましょう。笑
3周目は間違えた問題と応用問題をやります。
3周目になると、判例の知識もかなりついていると思うので、問題文を見ただけで「ああー、あの判例のことね」というように、知識が定着していると思います。
3周目はそれほど時間がかからないかと思われます。
ここでも間違えた問題にバツ印を付けておきましょう。
4周目は間違えた問題のみやりましょう。
これで高得点間違いなしです😄
これであなたの行政法の戦闘力は旧帝大生と互角以上に戦えるレベルになります。
(3)公務員試験六法(三省堂)
行政法も判例を覚えているかの勝負ですので、判例の知識定着のために公務員六法は必須です。
【公務員試験専門科目】行政法の実際の勉強方法
(1)藤田行政法を一週間以内に読む
読み方は憲法の基本書と同様に、小説等を読むような感じで、「ふーん、行政法ってこういうことなんだー」と言う感じで流して読んでOKです。
マーカーすら引く必要はないです!!
マーカーを引いている暇があったらガンガン読み進めてください。
これでとりあえず行政法の基本的な知識が獲得できます。
満点を狙いにいく科目ですのでできれば2周通読しましょう。
知識の定着は過去問演習で行いますので、なんとなく行政法ってこんなものかなーぐらいの記憶で大丈夫です。
(2)公務員試験六法を傍において過去問を解く
当たり前ですが過去問を解いた後に解説を読むのですが、ここで公務員試験六法を使用します。
使い方は問題を解いて解説を読む際に、解説に(最判平4・11・16)と言う感じでいつの判決か書いてあるので、これを判例六法で調べて判例を読みます。
正解した問題についてもこれを行います。
問題の解説だけでは判例が短くしか乗っていないので、公務員六法で判例をじっくり読んで判例の知識を蓄えます。
これによって問題を解くことができるレベルの判例の知識が身に付きます。
判例は様々な角度から出題されるので、判例をしっかり読み込んでおくとどんな問題が出ても対応できてしまいます。
逆に、解説に載っている短い判例分だけだと、少し応用問題が出ると解けない場合が出てきたりします。
最初はいちいち公務員六法を参照するのがめんどくさいですが、慣れればそれほど時間がかからなくなります。